aga治療に必要な費用は?それぞれの治療費相場を徹底調査!

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男性の薄毛は、多くが男性型脱毛症を意味するagaだと考えられます。前頭部からM字型に薄毛が進行したり、頭頂部からO型に薄毛が進行したりすれば、agaの可能性が高いです。近年は薄毛の進行を止め、発毛効果のある医薬品の開発が進んでおり、治療が可能になりました。

しかし、自費治療となるゆえに費用が気になるところでしょう。治療費の相場を調べてみたので、参考にしてください。

そもそもagaの原因は何?

agaは毛の1本1本が細くなる軟毛化が進み、いずれ生えなくなってしまう症状です。成人男性が発症することが多いものの、思春期以降であれば発症の可能性があります。進行性なので、早めの対策が大切です。遺伝的要素が強い症状ということは広く知られていますが、とりわけ母方の祖父がagaだった場合は、発症リスクが高まると言われています。

そして、直接の原因は男性ホルモンだとされます。テストステロンの一部が毛乳頭細胞に入ってしまうと5α-還元酵素2型によって変換され活性力の高いジヒドロステロンになり、それが毛乳頭細胞内の受容体と結合することで細胞の自然死を促す信号が出てしまうのです。

ヘアサイクルは、休止期から早期成長期、中期成長期、後期成長期を経て、退行期に入り、再度休止期に移ります。しかし、agaの発症者は休止期と早期成長期のみのサイクルとなるため、細い赤ちゃんのような毛のまま抜けてしまいます。

さらに進行すると早期成長期にも移行できなくなり、毛球部が小さく、無くなっていくのです。

最も一般的な投薬治療の相場

aga治療薬の内、内服薬は、5α-還元酵素2型の働きを阻害するものが主流です。5種類ほどの先発薬と、多くのジェネリック薬が選べます。先発薬はアメリカ製とインド製が多く、前立腺肥大症や前立腺ガンの治療薬として使われている国もあります。

内服薬の相場は、約1か月分で7,000~10,000円です。ただし、ジェネリック薬を選べる場合、3,000~5,000円程度に抑えられる可能性があります。通院はひと月に1回が基本で、薬代に診察料が含まれているクリニックも少なくありません。

診察料は初診料で3,000~5,000円、再診料でその半額を目安にするといいでしょう。参考リンク:名古屋中央クリニック > 名古屋薄毛治療

ジェネリック薬は、クリニックに行かずとも、個人輸入で購入できるものもあります。しかし、自己責任での購入となり、薬が本物かどうかの確認はできません。他の医薬品の話であるものの、リスクの高い医薬品が混ざっていたケースもあるため、それを踏まえて購入してください。

思わぬ副作用が起きる可能性はゼロではありません。治療を行う医療機関は、aga治療専門クリニックが代表的ですが、皮膚科や美容皮膚科などでも行っていることがあります。専門クリニックは発毛に特化した治療を行っているのが強みで、内服薬で効果がない場合は他の治療法も提案してくれるでしょう。

agaの原因になる男性ホルモンとaga治療

内服薬に副作用はある?

発毛効果を実感した人は8~9割というほど、内服薬の効果は高いです。しかし、副作用で継続使用を断念する人もいます。内服薬の代表的な副作用には、男性機能の低下が挙げられます。これは、テストステロンの生成も抑えられてしまうことが原因です。

それでも副作用が起こる割合は0.2%以下と大変低いので、過度な心配は不要ですし、服用を止めれば元に戻ります。それから、0.1%の確率で起こる副作用が、肝機能異常と肝障害です。肝臓に異常を起こしている場合、倦怠感や食欲不振などの自覚症状が出ます。

反対に、効果があるのに服用を止めたり飲み忘れたりすると、agaが進行します。ただ、1日飲み忘れたくらいで慌てる必要はないでしょう。毎日同じ時間に飲むことを習慣付けしておくと安心です。

外用薬の相場と副作用

内服薬は外用薬と併用する人も少なくありません。外用薬は血流改善や、毛の成長因子の生成を促す効果が期待されます。また、細胞の自然死を促進する信号も抑えられます。クリニックで処方してもらう場合の相場は、1ヶ月分で7,000~8,000円です。

外用薬は同様の成分で、薬局などでも購入できます。外用薬は頭皮の痒みやフケなどの皮膚トラブルが起こりやすく、まれに頭痛や胸の痛みなどが発現します。副作用が起きた場合は使用を止めて、医師に相談するほうが無難です。

メソセラピー治療の相場は

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投薬治療を始めてから効果を実感するまでには、半年以上の時間が必要だとされています。より早く効果を得たい、という人に向くのがメソセラピーとの併用です。内服薬や外用薬の成分を主体に、ビタミンや成長因子などを配合した薬剤を直接頭皮に注入します。

注入は、注射針を使用するのが元来からの方法です。痛みを軽減するために極細針や、ダーマローラーという細い針が沢山付いたローラーを使うこともあります。それでも完全に痛みを無くすことができないため、レーザーや電気パルス刺激による注入方法も導入されています。

料金は1回60,000円程度と安くないものの、注入頻度は半年に1回なので、ひと月10,000円と考えると高くはないのかもしれません。

治療の最終手段か?ハーグ療法

頭皮に薬剤を注入する治療には、ハーグ療法もあります。注入するのは、幹細胞から抽出した成長因子です。毛の生えなくなった毛根も再生できるため、最終手段と言えるかもしれません。再生医療なので、発毛効果が出てきたら治療が終了します。

副作用は特になく、傷跡が残る心配もありません。治療回数の目安は6~10回で、料金の目安は1回15~18万円です。

診療ガイドラインに示されている自毛植毛

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診療ガイドラインでは、1年間内服薬と外用薬の治療を続けてみたが効果が見られない人には、自毛植毛が推奨されています。人工毛は皮膚トラブルが起こりやすく、リスクが高いです。しかし、自毛であれば82.5%の高確率で正着するというデータがあります。

メソセラピーやハーグ療法のように、自毛が生着すれば治療は終了です。ただし、再度テストステロンがジヒドロステトンに変換される恐れもあるため、薬が合わないなどの理由がなければ、投薬治療は続けたほうが安心でしょう。

前頭部や頭頂部に植毛する場合、1,000本くらい使うのが一般的で、40~70万円が治療費の目安です。植え付ける株(グラフト)を採取するのは、薄毛になりにくい後頭部などの部分です。なお、薄毛が広範囲にわたって進行している場合は株が採取できないので、治療対象外となります。