学生がaga治療を考えたときに、知っておきたいこと

毛髪8

男性の薄毛・ハゲの原因として最も多いAGA(男性型脱毛症)は、おもに男性ホルモン(テストステロン)の乱れによって起こります。AGAはいわゆるオジサン世代のものと思われがちですが、大学生などの若い世代でもAGAを発症することがあります。

AGA治療を本気で考えている学生のみなさんは、以下のことを知っておきましょう。

agaの原因になる男性ホルモンとaga治療

AGA治療に学割を利用できることがある

国内にはAGA治療を専門とするクリニックがいくつかありますが、一部のクリニックでは学割サービスを実施しています。AGA治療は基本的に保険がきかず高額になりやすいので、学生の方はぜひ学割を利用しましょう。

成人と未成年では治療方法が異なる

未成年者でもAGAになることがありますが、成人と未成年では治療方法が大きく異なります。AGA治療薬は強い作用を持つぶん副作用が大きいものが多く、未成年者への処方が法律で制限されているためです。未成年者が医療機関でAGA治療を行う場合、たいていは育毛剤の使用や生活習慣の改善などがメインになります。

未成年者の場合は、たたでさえ外見にコンプレックスを抱えやすい年頃であることに加えて大人と同じようにAGA治療を受けられず落ち込んでしまう人も多いようです。1人で抱え込む前に、まずは信頼できる身近な人に悩みを相談してみましょう。

未成年がAGA治療するときに必要なもの・こと

未成年者が医療機関でAGA治療を行う際は、保護者の同伴と同意書が必要です。ただし、薄毛だからといって100%AGAであるとは限りません。まず保険適用可能かつ保護者の同意書がいらない皮膚科・心療内科などで相談し、そこでAGAの疑いありと診断されてから本格的に治療を考えても遅くないでしょう。

ひとくちに未成年と言っても年齡・体格・薄毛の進行具合はさまざまであり、医師は患者ひとりひとりの状態に合わせて治療方法を決定します。「未成年者だからAGA専門の病院に行ってもムダ」と決めつけないで、まずは相談してみましょう。

病院に行かずに自力でAGAを治すことはできる?

ドラッグストアや通販でもAGA治療薬を購入することは可能ですが、自分で購入するタイプのAGA治療薬も基本的に未成年者は使用不可となっています。AGA治療薬に限らず、医師・薬剤師の指示なしに自分で購入する医薬品は思うように効果を得られないものや副作用が強いものが少なくありません。

海外製品は日本人の体質に合わないことが多く、特に注意が必要です。また、価格と効果が必ずしも比例するとは限りません。思わぬ副作用に苦しんだり出費のわりに効果が少なくがっかりしたりするリスクが高いので、自力で無理やり医薬品を使うのはあまりおすすめできません。

aga治療に必要な費用は?それぞれの治療費相場を徹底調査!

まずは生活習慣に注意して、髪の健康をキープしよう

不摂生やホルモンバランスの乱れは、薄毛を悪化させる大きな要因となります。薬に頼る前に生活習慣を改善することで、薄毛の進行を食い止められる可能性は大いにあります。(ここで言う「薄毛」は、AGA以外の原因で起こるものも含みます)

喫煙習慣がある人は、禁煙するか本数をできる限り減らしましょう。タバコを吸うと血管収縮作用によって血行が悪くなり、毛根に栄養が届きにくくなってしまうためです。食生活をととのえることは、身体はもちろん髪の健康を保つためにも重要です。

髪の主成分であるケラチン(タンパク質の一種)は、ささみや卵などに多く含まれています。ただし、これらの食品ばかり摂っても健康な髪を作ることはできません。髪の生成を助ける亜鉛や血行を良くするビタミンEなどを、バランスよく摂りましょう。

亜鉛はレバーや牡蠣などに、ビタミンEはゴマ・ナッツ類・緑黄色野菜などに多く含まれています。睡眠不足は、髪の発育をうながす成長ホルモンの分泌を妨げます。また、寝る前にブルーライトを浴びすぎると成長ホルモンが分泌されにくくなります。

毎日の睡眠時間をしっかり確保し、寝る前のスマホ・パソコン使用やテレビ視聴は控えめにしましょう。整髪料の使用やパーマ・カラーリングのしすぎも、頭皮や毛根に大きな負担を与えます。若い人はいろいろヘアスタイルを変えて楽しみたくなるかもしれませんが、髪の健康を保ちたいならなるべくナチュラルなスタイルがおすすめです。

また、シャンプーの種類を変えるだけで抜け毛が少なくなることもあります。特に男性用シャンプーは洗浄力を重視したものが多く、洗浄力が高いぶん刺激も強いものが少なくありません。シャンプーはなるべく低刺激性のものを選び、すすぎ残しがないようしっかりすすぎましょう。

また、シャンプー中にゴシゴシこすりすぎると頭皮を傷つけることがあるので注意しましょう。

AGAは遺伝する?

「うちは代々ハゲ家系だから、自分は将来絶対ハゲる」などと言う人が居ますが、AGAや薄毛は遺伝するのでしょうか?確かに、薄毛を発症しやすい遺伝子は存在します。具体的に説明すると、5αリダクターゼ(体内でAGAの原因物質を作る酵素)やアンドロゲン受容体(AGAの原因物質と結びついて進行を早めるホルモン受容体)の働きが活発な人はAGAの発症リスクが高いと言われています。

しかし先ほども説明したとおり、AGAや薄毛は生活習慣やホルモンバランスの乱れなどさまざまな要因によって起こります。ですから、親族に薄毛・ハゲの人が多いからといって自分も必ずそうなるとは限りません。遺伝だからと諦める前に、生活習慣改善などの対策を立てることが重要です。

そもそも、本当にAGA治療が必要なのか?

あまり知られていませんが、人間にも抜け毛が増える季節とそうでない季節があります。なんとなく抜け毛が増えたように感じても時間が経つと自然におさまることも多いので、慌てずにしばらく様子を見てみましょう。生まれつきおでこが広い人や毛が細い人などの場合、単に「自分は薄毛だ、AGAだ」と思い込んでいることが少なくありません。

本当にAGAかどうかはっきり知るためには、専門家に直接チェックしてもらうのが一番です。積極的なAGA治療が必要ない場合でも、専門家に話を聞いてもらうだけで精神的に楽になれるでしょう。

AGA専門クリニックの中には未成年者に対してカウンセリングを行っているところもあるので、事情を話してカウンセリングだけ受けてみるのもよいでしょう。カウンセリングのみの利用でも未成年者は保護者の同意が必要なケースがあるので、事前によく確認しましょう。

ストレスが大きすぎて心身に症状が出ている場合は、心療内科やメンタルクリニックの受診も検討したほうがよいでしょう。